2016年6月16日木曜日

止まらぬ円高株安、アベノリスクが本格化?

 2カ月以上もブログの更新をサボってしまい、すみません。

 実は自動車運転免許がうっかり失効してしまい、再取得のために自動車教習所に通っていたこともあり、結構忙しかったのです。(笑)

 大学時代に初めて運転免許を取った時、教習所の料金は十数万円でしたが、今は何と30万近くに!

 日本は長くデフレが続いているというのに、この料金暴騰は何とも納得のいかないものですが、文句を言っても仕方ありません。




 ところで、本日の為替相場は一時、1米ドル=103円台をつける場面がありました。
 直接的なきっかけは日銀が追加緩和を見送ったことですが、根底にあるのは英国のEU離脱リスクの高まり。
 もうリスクオフ相場全開ですね。

 アベノミクスによる円安株高トレンドが終わり、昨年5月から円高トレンドに転換していたものの、節目である1ドル=105円台を付けた後はレンジ相場でした。
 これをブレークしたことから、再び円高方向へ大きなうねりが生じそうな気配ですね。

 私はと言うと、1ドル=95円まで落ちてくれば、長期の外貨預金として米ドルを買ってみるつもりですが、当面は様子見です。


 ところで最近の注目は、三菱東京UFJ銀行が財務省に国債の入札における「プライマリー・ディーラー」(国債市場特別参加者)の資格返上を検討中というニュース。

 「世界一の借金大国」と化した日本が破綻しないのは、財務省と大手金融機関がタッグを組んで莫大な国債の安定消化を図るシステムをつくってきたからなのに、これでは完全な内部分裂ですね。

 「銀行収益を圧迫する日銀のマイナス金利政策への反発」という見方が広まっていますが、それにしても、三菱銀行は国の金融・財政政策の根本に逆らうわけですから、当然、財務省・日銀から睨まれ、激しくいじめられるのは確実。

 「天下の三菱」と言えども、かなり大胆で勇気のいる行動と言えます。

 それほどの対価を払ってでも国債ビジネスから距離を置こうとするのであれば、「日銀が国債をほぼすべて買い上げ、事実上の財政ファイナンスをする今の政策がいずれ破綻する」と考え、早めにリスク管理に動く意図がある、と見ても間違いないのかも知れません。


 今は「リスクオフ相場」が来れば、世界の投資家から買われる日本円ですが、こうした為替相場の公式がいつまで続くか不安ですね。
 アベノミクスの後に来るものが、猛烈な悪い円安(「通貨安、株安、債券安」という日本売り)でなければ良いのですが‥。

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