2017年5月13日土曜日

収入無しのリタイア生活にはメリットも多い

 自営業の方は言うまでも無く、サラリーマンであってもほぼ100%の方が退職後、国民健康保険に加入するはずです。

 もちろん、私も国民健康保険のお世話になっています。

 諸外国と比べ、日本の公的保険制度は非常によくできており、扶養すべき子供がいなければ、「高価な民間保険に入るのはお金の無駄」と断言しても間違いではないでしょう。




 しかも、リタイアして収入がほぼなくなれば、この優れた健康保険が格安で使えることになるのです。
 国民健康保険料は自治体によって結構、差があるので、一概にいくらとは言えませんが、私たち夫婦の場合、昨年1年間の支払総額は5万円ほどでした。

 これが年収200万円なら、年間の支払総額は30万円を超えます。
 投資が少し上手くいっても、保険料がこんなに跳ね上がっては、正直辛いですよね。


 さらに、万一、手術や入院で多額の医療費がかかったとしても、「高額療養費制度」(医療機関等の窓口での支払いが高額な負担となった場合、後日、申請すれば自己負担限度額を超えた額が払い戻される仕組み)のお陰で過度な負担を負うリスクは極めて低くなります。

 収入がゼロだったり、低所得であれば、1カ月の自己負担上限は何と35,400円。
 つまり、当該月に治療や入院で100万円かかったとしても、35,400円を超過して支払った部分は手元に戻ってくるわけですね。

 もちろん、公的保険の対象外となる高度先進医療や薬の使用は、文字通り、適用対象外ですが、そうした治療まで必要なケースはほぼ考えられません。
 心配であれば、最近は高度先進医療に絞った格安の医療保険も出ているようですし、別途、対策を立てれば十分でしょう。

 リタイア後、リスクを負った投資はほどほどにして、収入を伸ばさないことも、実はかなりの節約術となるのです。

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