2017年5月31日水曜日

「喫煙天国」日本のサードハンドスモークの恐怖、公共スペースの禁煙徹底を

 5月31日はWHO(世界保健機関)が定めた「世界禁煙デー」です。

 何となく朝のワイドショーを見ていたら、「3次喫煙(サードハンドスモーク)」の問題が取り上げられていました。

 私たち夫婦はタバコを吸わないので、「サードハンドスモーク」という言葉は初耳。
 テレビに出ていた専門家の解説を聞いて、公共スペースでの禁煙徹底の必要性をあらためて認識しました。




 「All About」に掲載されていた説明によると、タバコの煙が消えた後でも、壁やカーテン、ソファ、衣服などに染みこんだタバコの有害成分によって、健康被害を受けるのが「サードハンドスモーク(残留受動喫煙:3次喫煙)」。

 タバコの害として、自ら喫煙することで起こる「ファーストハンドスモーク(能動喫煙:1次喫煙)」、自分ではタバコを吸わないけれど、他人のタバコの煙を吸わされてしまう「セカンドハンドスモーク(受動喫煙:2次喫煙)」の2つがあるのはよく知られています。

 「セカンドハンドスモーク」は間接喫煙と呼ばれ、これは自分が場所を移動することである程度、自己防衛することが出来ますが、「サードハンドスモーク」はなかなか深刻。

 完全禁煙ではない飲食店、会議場、ホテルの部屋など、個人では対策の取りようがありません。


 そういえば、飲食店などの建物の中を原則禁煙とする法案をめぐって、自民党が一定規模の飲食店での喫煙を認める修正案を出していますが、これは選挙の票と引き換えに国民の健康を損なう行為ですね。

 はっきり言って、最低です。

 海外旅行に行くと、みなさんも経験があると思いますが、今や新興国でも飲食店を含む公共スペースでの禁煙はかなり徹底されています。
 私の印象では、日本は先進国はもちろん、アジアの新興国よりも「喫煙天国」である感じがします。


(追加)
 これを書き終わった後、ネットを見ていたら、「DIAMOND online」上で「受動喫煙だけでは生ぬるい! 新たな懸念『三次喫煙』の深刻性」という医療ジャーナリストが書いた記事が出ていました。
 サードハンドスモークの危険性がよく分かるので、みなさんも参考に読んでみて下さい。

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