私は田舎の出身ですが、学生時代を東京で過ごしました。
大学は世間で言う「一流私大」というヤツです。
東京を離れてからは、当時の仲間と会う機会はめったにありませんが、数年前、かつて所属していたサークルのOB(OG)の集まりが開かれ、久々に東京に行ってきました。
再会した仲間たちは、何となく昔の面影はあるものの、すっかり頭がはげ上がって典型的なオヤジに変わり果てた者も。
少し失礼な言い方になりますが、女性陣のオバサン化も激しく、「あの可愛かった女の子がこんなになったのか」と少し失望を感じる場面もありました。
まあ、リタイアした私と違い、大部分の人は現役でバリバリと仕事を続けているのですが、表情の方は何とも憂鬱な感じでした。
さすがに「不幸のオーラ」が漂う人は希ですが、「幸せいっぱい」に見える人もゼロでしたね。
いろいろ話をしてみても、多くは惰性で仕事をしている感じ。
家庭生活もそれほど楽しそうでもありませんでした。
もちろん、仮に幸せいっぱいの人生でも、日本人独特の気恥ずかしさもあり、人前で「幸せオーラ」を全開にする人は少数派でしょうが、それはそれで周囲ににじみ出る雰囲気があります。
逆に自分の不幸を感じている人は、顔で笑っていても、もの悲しさやむなしさを醸し出すものです。
そういう昔の友人たちの姿を見ると、とりあえず大きな悩みもなく「極楽とんぼ」な私の暮らしも、悪くはないと思ったものでした。
50歳で脱サラ、アーリーリタイアに踏み切ったオヤジ。 「陸マイラー」活動で貯めたマイルを使い夫婦で海外旅行を楽しみ、日本の絶景や温泉、グルメを満喫。 通勤地獄、ノルマ、煩わしい上下関係のない楽園へようこそ!
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