会社を辞めてからは、嫁さんとスーパーやショッピングセンターをブラブラする時間が飛躍的に増えましたが、いつも不思議に思うことがあります。
毎月25日になると、ショッピングセンターなどに設置されている銀行ATMの前に長蛇の列が出来る現象です。
まあ、「ダンナの給料が振り込まれたから、さっそく引き出しているのだろうな」と、なんとなく行列の理由は推測できるものの、「そんなに無計画でいいの?」という疑問も抱いてしまいます。
中には、クレジットカードの支払いや公共料金引き落としのため、給料振り込み用の口座とは別の銀行口座を作っている場合、給料日にこれらの口座に必要額を振り替える必要がある人もいるのでしょうが、その場合、わずか数十万円の余裕資金すらないということになりますね。
確かに「アベノミクスで株価は上がっても、給料はそれほど変わらず、家計はギリギリのため仕方が無い」という反論が出るかもしれません。
しかし、そういう自転車操業に陥っている家計には、大きな無駄が含まれている場合が多いのではないでしょうか。
例えば、子供にまでスマホを持たせ、野放図な使い方で一家の電話関係の支払いが月数万円に上ったり、余り見ないのにケーブルテレビ(衛星放送含む)の過大なセット契約を続けていたり、生命保険が充実しすぎてあるなど‥。
老後資金づくりの話題になると、雑誌もテレビも投資の必要性ばかりを強調しますが、投資に必要な資金づくりのためには、節約を徹底し、貯金を殖やすことが必要。
しかも、「投資をすれば必ず20年後に資金が2倍、3倍になる」というわけではないのです。
もしかしたら、投資を始めた直後にリーマンショック級の暴落相場に引っかかり、10年経ってもほとんど増えていない可能性だってあります。
老後資金づくりの極意はあくまで節約(といっても、「貧乏生活をしろ」と言うのではなく、あくまで創意工夫をこらし、自分に合ったスタイルで無駄を省くもの)と、元本保証の金融商品をつかった財テク。
銀行だって、都市銀行に比べ、信用金庫や地方銀行は、がんばってある程度の金利(ゼロコンマの世界ですが‥)を付ける定期預金を出しています。
国債にしても、現在の金利は超低空飛行であるものの、インフレリスクへのヘッジとして保有しておくという選択肢があります。
確定拠出年金に加入し、円定期預金での運用を選択すれば、ノーリスクで結構な節税効果があるため、一推しのお薦め。
都市部に住んでいて、土日しか車に乗る機会のない方の場合は、絶対にマイカーを買わないことです。
私も30代半ばから15年ほどは車を所有していませんでしたが、必要な時だけタクシーやレンタカーを使えば、特に不便はありません。
これは相当な節約になります。
あと、雑誌類は買わないこと。
出版社には申し訳ありませんが、週刊誌や月刊誌の代金はばかになりません。
どうしても読みたければ、会社帰りや休日に近くの図書館に行きましょう。
あらゆる支払いは還元率の高いクレジットカードを使うことを徹底するのも、結構、大切です。
ポイントが貯まれば節約生活の励みになる上、家計簿を付けなくても明細書を見れば家計管理が可能になります。
「株で儲けて老後資金1億円」とかいう雑誌の見出しに踊らされても、何もいいことはありません。
焦らず、地道に節約し、貯金を殖やすのを目標とし、余裕がある範囲で外貨預金や株投資を少額で始めてコツコツ‥。
何事も辛抱強く、継続していくのが結局は早道です。
株で手っ取り早く大金をつくり、会社を辞めてリタイアできるような幸運が起きるのは、宝くじの3億円当選と同じくらいの確率だと思います。
50歳で脱サラ、アーリーリタイアに踏み切ったオヤジ。 「陸マイラー」活動で貯めたマイルを使い夫婦で海外旅行を楽しみ、日本の絶景や温泉、グルメを満喫。 通勤地獄、ノルマ、煩わしい上下関係のない楽園へようこそ!
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