2016年2月10日水曜日

正念場迎えたアベノミクス 大暴落相場で危機をチャンスに

 中国経済の減速や原油安などを震源として混乱状態に陥っている世界中のマーケットを安定化させるため、日米欧3極が協調した対応を取っているにも関わらず、ドル円は断続的に115円を割り込み、日経平均も16000円を切る水準まで急落しました。

 「一人勝ち」と言われた米国経済も変調の兆しが出ており、米国内では、このままではFRBの利上げ政策がスローダウンどころか、「利下げに追い込まれる」という観測すら浮上、日本のアベノミクスも正念場を迎えていますね。


 市場では「ドル円の115円と、日経平均の16000円は日本政府・日銀の最終防衛ライン、いわばマジノ線と認識されているものの、チャートの形は週足で「ヘッド・アンド・ショルダー」が完成(したように見えます。)

 専門家の間では「週足でこの水準を切った場合、106円を目指して落ちる可能性がある」という分析も。

 仮にそうなれば、クロス円もすべて大暴落することになり、絶好の買い場がやって来るかもしれません。


 エリオット波動に詳しい専門家は、昨年から「ドル円は2016年5月に100円を目指す」という分析を発表しています。

 私も昨年は半信半疑でしたが、この主張も参考に上値を追わないようにしていたおかげで、ドル円の高値づかみは回避できました。


 まあ、今のマーケットを1997~98年のアジア通貨危機や1920年代の世界恐慌前に似ているという海外の著名投資家もおり、日本の専門家でも「秋頃にもっと大きな相場の急落が来る」と見る人も、


 「相場のことは相場に聞け」という言葉があるように、先行きの予想ははっきりいって困難。

 確かなことは、日本の証券会社や、「株の専門家」と称してメディアに登場する人たち(日経平均は26000円とか3万円になる、言っていた人々)の言うことを真に受けず、自分の頭でリスク判断を行い、大暴落に巻き込まれないよう注意することです。


 繰り返しになりますが、個人投資家は「相場に参加できず、儲け損なう」ことを悔しがりますが、それよりも「高値づかみをし、大暴落で大損する」のを回避する方が大事。

 特に早期リタイアを考えている方は、数年に1度は必ずやって来る大暴落相場で、損失を出さないことが最重要。

 大暴落を乗り切れば、少し勇気を出して底値付近で「買い」に回れば、まさに危機をチャンスに変えることができます。

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