実際には、退職金を含めて5000万円の金融資産があれば、普通にハッピーリタイア生活を実現できると思われます。
さらに、あなたが普段のファッションには気を遣わず、野菜はほとんど家庭菜園でまかない、マイカーも不要で、ケチケチ生活を楽しめる「楽天家」なら、貯金が3000万円程度でも、残りの人生は十分にバラ色かも知れません。
今の世界はデフレに向かっている一方で、急激な円安が進めば日本のインフレは進行しますが、ここでは話を単純にするためにインフレ問題は無視します。
野村証券のサイトに「みらい電卓」(←こちら)という便利なツールがあるので、これを利用してリタイア資金の必要額を調べてみましょう。
まず、「何年でなくなる」というツールを使って計算すると、リタイア資金が3000万円あれば、まったく運用せずに毎月15万円ずつ使うとしても16年8カ月保ちます。
まったくの「運用なし」というのは考えられないので、保守的なケースとして、金利1%で運用したケースを見ると、同じ条件で18年3カ月、金利2%なら20年3カ月となりました。
仮に資金運用以外のアルバイトやアフィリエイトなどで毎月5万円の収入があれば、リタイア資金から毎月、取り崩す生活費は10万円で済むことになり、運用なしのケースで25年、金利1%で28年9カ月、2%なら34年8カ月。
当然、現在、50歳前後の方なら65歳から年金が支給されるでしょうし、年金支給年齢の先送りが予想される若い世代でも70歳には受け取ることができるはずなので、50歳のリタイア後も65歳まで毎月5万円だけアルバイトなどをすれば、何とか生きて行けそうな感じですね。
世界的な金融ショックの時に日本と先進国の株式に分散投資して長期運用すれば、ローリスクでそこそこのリターンが得られるはず。
「金利2%」というのは、それほど難しい数字ではありません。
特に大企業のサラリーマンや公務員の共働き夫婦ならば、50歳で一緒にリタイアしても、年金支給後はそれだけで何とか生活可能。(もちろん、贅沢はできませんが‥)
65歳までの生活は、2人で毎月5~10万円のアルバイトをし、毎月の生活費を20万円強に抑えられれば、3000万円の資金が65歳時点でも余ります。
こういう風に考えると、50歳時点でリタイア資金が5千万円もあれば、かなり余裕を持ってリタイア生活に入れそうですね。
ケチケチ生活が苦にならない独身者か、子供が既に大学卒業間近である節約好きの夫婦であれば、50歳リタイアはそれほど夢物語ではないことが分かると思います。
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