2016年2月12日金曜日

急落相場、そろそろ一度は反発も 戻りが鈍く視界不良

 本日はとうとう日経平均が一時、15000を割り込みましたね。

 麻生財務相が口先介入的な発言をしていましたが、安倍政権と日銀だけの力で現状の株安円高を止めることは不可能と見られます。

 黒田総裁も、それが分かっているはずですから、「緊急の政策決定会合を招集し、追加の緩和」というシナリオは考えづらいですね。




 マーケットでは、「日本政府が市場介入を実施するのではないか」という憶測が飛び交っているものの、この水準で円安方向に為替を動かす行為は、世界の理解を得られないのは確実。

 ドル高を気にする米国が許さない雰囲気な上、今月26~27日に中国・上海でのG20財務相・中央銀行総裁会議を控えていることから、なおさら動けないでしょう。


 今の株式市場の世界同時暴落をストップさせるには、日米欧3極と中国が協調した対応を取るしか手はないように思われます。

 当面は、G20の結果を見守るしかありません。


 一方、G20前に一段の急落が起きた場合はどうなるのか?

 G7が動くのか?

 考え出すと、きりがありません。


 この1週間ほどの動きがあまりにドラスティックだったことを勘案すると、少し大きめの戻しがあり、海外投機勢が次の一手(当然、リスク資産の売り崩し)に向け、エネルギーを補充する場面が来てもおかしくない感じ。

 海外投機勢の円買いポジションも急速に積み上がっているはずですからね。


 ただ、必ずしもセオリー通りに動かないのが相場。

 NYダウと日経平均、ドル円が、もう一段の急落に見舞われる恐れも排除できません。

 みなさんも、視界不良の中、シートベルトをしっかり締めて、何が起きても振り落とされないよう、ご注意を!

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