2016年2月9日火曜日

日本の人口減防ぐため子育て対策を手厚くすべき でも、子供がいるのは本当に幸せか

 日本は少子高齢化が急速に進行中で、人口減少が最大の国家的リスクと言えますが、政府は未だに抜本的な対策を打ち出せないままです。

 移民政策を進めた結果、イスラム国家化の危険をはらみ、移民差別がテロの温床となった欧州の失敗を見れば、日本が今から積極的な移民政策を取るのは困難。

 とすれば、日本人自体の出生率を上げるしかないわけで、フランス(合計特殊出生率が1.92=2015年、日本は1.44=2016年)の政策などを参考に、早急に、手厚くきめ細かい家族手当や関連する諸制度の改革を推進すべきです。


 個人的には、消費税増税分のすべてを子育て支援に回し、特に3人以上の子供を生むことへのインセンティブを高める必要があると考えます。

 また、結婚制度の枠外(つまり非嫡出子)であっても、何の差別もなく育てることができるように婚姻制度や社会の偏見を変えていくことも必須。

 とにかく、あらゆる手段を動員して出生率を上げないと、私が80歳を迎える頃には年金財政を支えられなくなる可能性が高いだけでなく、「日本」という国家が存亡の危機に立たされるかもしれません。


 まあ、ここまでグダグダと書きましたが、とにかく「生める人」「生みたい人」に3人以上の出産を期待するのは、私のように「子供はいてもいなくても構わない」という考え方の人間も結構多いと思われるからです。


 実際、私と嫁さんの間には子供はいません。

 「欲しくなかった」というわけではなく、たまたま出来なかったのですが、人工授精など嫁さんの体に過度な負担をかけることもしたくありませんでした。


 子供がいればもちろん、成長過程を見るのが楽しいだろうと思いますが、反面、いなければ嫁さんと2人で気楽に遊び回れる幸福もあります。

 子供がいれば、そして孫が出来れば、老後の寂しさが紛れるかもしれない一方で、子供が進学、就職、結婚に際して自分の思うようにいかず、挙げ句の果てにリストラで失業者になれば、親は老後になってまで心配の種を抱え込むことに。

 中年失業者となった息子、離婚した出戻り娘をなけなしの年金で養っている老夫婦の苦労話は、今の世の中にはゴロゴロしていますからね。


 結果的に夫婦2人生活を続ける私と嫁さんは、別に子供がいなくても「寂しい」と思ったことはなく、現在も極楽生活を満喫中。

 それほど後悔もありません。

 まあ、小さな子供がいれば、なかなか早期リタイアは難しかったでしょうね。


 ただ、前述したように、自然に子供を持てる方は、日本の将来のために是非ともいっぱい生んで下さい。

 そのためなら、微力ながらも、私の収める税金が子育て支援の財源に回されることには大賛成。

 高齢者の年金受給額を少しづつ削り(もちろん、高額の厚生年金や公務員年金の受給者により多く負担してもらうでしょうが‥)、子育て支援を手厚くすべきです。


 そうなれば、国民全体として老後生活への不安が多少増えるかもしれませんが、限られた財源の中で、他の解決策はありません。

 長い目で見れば、人口減少が止まることで内需が活性化(少なくとも急速な落ち込みを防止)でき、国の財政状態も改善するでしょうから、年金破綻の回避も可能に。

 特に現在、年金を受給している世代は恵まれすぎており、日本の将来のため、もう少し負担をする必要があると思われます。


 いずれにしても、例え早期リタイアをするつもりがない人であっても、老後を年金だけに頼らなくてもよいように、若いうちから投資などの自助努力を続けるマインドを持つことがますます大切になっていくと見られますね。

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