2016年2月3日水曜日

憧れの「田舎暮らし」は天国か地獄か

 「定年退職後は都会を離れ、田舎でノンビリと畑でも耕しながら暮らしたい」。

 忙しい都会生活に疲れ、こんな夢を抱いている中年サラリーマンのオヤジたちが結構いるようですね。
 しかし、田舎暮らしは本当に「天国」なのでしょうか?




 答えは「ノー」です。

 もちろん、相当に本気で農業に取り組み、地元の濃密な人間関係も楽しめる方なら問題ないでしょうが、「田舎の自然に囲まれながら、夫婦水入らずでゆっくりしよう」などと考えていると、「こんなはずではなかったのに‥」と後悔する可能性が結構大きいと思います。

 これは、田舎出身の私が言うのですから間違いありません。(笑)

 田舎の若者たちは都会に出て行き、残っているのはお年寄りばかり。
 下手をすると、アーリーリタイアして50代でやってきたオヤジは「若造」扱いを受け、地元の祭りから消防団の活動まで、あらゆるコミュニティー行事にひっぱりだされる可能性大。

 「ゆったり生活」どころか、心身共に疲れ果て、「都会に帰りたい」と願うばかりとなりかねませんよ。


 私の先輩にもそういう人がいました。

 栃木県内の温泉地にある一戸建てを買って夫婦で暮らしていたのですが、3年ほどでその物件を売り払い、横浜にマンションを買い換えていました。

 体力とカネを使っただけで、あまり楽しくはなかったそうです。


 どうしても田舎暮らしがしたいならば、まずは賃貸物件に数カ月住んでみて、「体験生活」を送ってみるのが無難でしょう。

 田舎なら、自治体が斡旋したり、提供してくれる空き家物件もありますから。


 例え人間関係に耐えれたとしても、田舎の一軒家の周囲はいろんな虫が大量に飛び交い、都会のヒトには「地獄」のように感じられるかもしれません。

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