さて、年明けからいきなり始まった暴落相場は、日米欧の金融当局による協調した対応(当然、水面下で緊密に連携しているのでしょうが‥)の結果、一応の落ち着きを取り戻しましたね。
ただ、相場を揺るがす問題は何一つ、解決しておらず、まだまだ油断はできません。
専門家の間では、原油安は来年まで続きそうな見通しが大勢。
ソロスが中国経済の先行きにネガティブな発言を公然と行ったことから、彼が中国の売り崩しにかかっているというウワサも乱れ飛び、現在の状況を「大恐慌」前になぞらえる著名投資家もいます。
日本政府の言うことを信じて、昨年からNISA口座で株式投資を始められた方などは、結構な含み損を抱え、「毎日がハラハラドキドキ」という心境かもしれません。
ただ、逆に言うと、長期投資家にとって、数年ぶりにローリスクで大儲けできるチャンスが近づいている可能性もあるのです。
1月の暴落程度はカワイイもので、ニューヨークダウや日経平均が高値の半分程度まで落ちるような相場があっても不思議ではないからです。
米国株はリーマン・ショック後の量的金融緩和開始以来、既に6年ほども「上げ相場」を演じています。
これは、とんでもなく異例の事態。
相場の世界では「山高ければ谷深し」という言葉通り、大きな上げ相場が終われば、落下する先はかなり深くなるのが通例。
市場のセンチメントが良くない仲、ニューヨークダウが暴落すれば、日本も間違いなく強烈な円高株安に見舞われます。
株でも為替でも同じと思われますが、相場の暴落で誰かが泣きながら売る時、それを冷静に買っていくのが楽して大儲けするコツ。
ただ、必ず狙った通りに大暴落が起きるわけではなく、仮に起きても、恐怖を感じるような暴落相場で「買い」を入れる勇気を持ち続けられるかどうかも分かりません。
それでも、いつ大暴落相場に入ってもいいように、準備だけはしておきたいものです。
偉大な投資家、ジョンテンプルトンが残した有名な格言がありますが、みなさんも聞いたことがあると思います。
それは「相場は恐怖と絶望の淵に生まれ、不安と懐疑の中で育ち、歓喜の幸せとともに消えていく」というもの。
まあ、昨年などはマスコミが日本株の「買い」を煽るような派手な記事を次から次へと展開し、投資に関心の無かった普通のおじさん、おばさんまで株の話をするようになりましたが、過去の経験に照らすと、こういう現象はバブル崩壊の兆しと感じられますね。
私も「米ドルが100円、豪ドルが60円ぐらいになれば、買い下がってみようか」とボンヤリ妄想をめぐらせていますが、まあ、必ずそうなる保証もありません。(笑)
はてさて、相場の神様はどうされるのでしょうか。
50歳で脱サラ、アーリーリタイアに踏み切ったオヤジ。 「陸マイラー」活動で貯めたマイルを使い夫婦で海外旅行を楽しみ、日本の絶景や温泉、グルメを満喫。 通勤地獄、ノルマ、煩わしい上下関係のない楽園へようこそ!
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