2017年5月23日火曜日

高額試算保有者は高齢者に偏る 国の家計調査で分かる日本の現状

 総務省の家計調査報告が先日、発表され、私も気になって同省ホームページで詳細をチェックしました。

 それによると、2人以上の世帯における2016年平均の1世帯当たり貯蓄現在高(平均値)は1820万円で,前年に比べ15万円,0.8%の増加となり,4年連続の増加となりました。

 1世帯あたりの負債額は1.6%増の507万円で、住宅購入に伴う住宅ローンが増えたためだそうです。





 これだけ見ると、皆さん、それなりに金融資産を持っているように感じられますね。
 ただ、この平均値というのはくせ者で、実は中央値は1064万円に過ぎず、平均値(1820万円)を下回る世帯が67.7%(前年68.0%)と約3分の2を占めています。

 さらに3割の人は金融資産500万円以下。

 上記はすべて、住宅ローンなどの負債を除外した数字であり、純資産という意味でははるかに少ないわけですね。

 要は、一部の人を除き、「多額の金融資産を持っているのは高齢者」という日本の現状をあらためて示した調査内容と言えます。


 この「一部の人」には会社経営者や病院オーナーなどの富裕層以外に、アーリーリタイアを目指しコツコツ貯蓄と投資に励んでいる方も含まれるのでは。

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