少し前になりますが、「仕事に縛られなければ生活費は安く済む。1億円を貯めて31歳でリタイアした女性からの助言」(こちら←)という記事を見つけ、私も「なるほど」と思いました。
この女性はカナダ人のクリスティ・シェン(Kristy Shen)氏で、2015年、31歳の時、100万ドル(約1億1400万円)を貯め、コンピュータエンジニアの職を辞めたそうです。
今は夫のブライス(Bryce)氏と一緒に世界中を旅しているとかで、まさに理想のアーリーリタイア生活ですね。
もちろん、生活費の多くを投資の収益でまかなっているようなのですが、彼女の話の中で一番、面白かったのは、「仕事に関する経費がなくなれば、生活コストは下がるんです」という部分。
私がリタイアして実感したのも同じ点だったからです。
会社に通うことに伴う出費は、スーツ代や靴代、同僚との付き合い、取引先関係の冠婚葬祭費用、残業時の夜食、自腹のタクシー代、業務関連の図書・物品購入‥。
思いつくだけでも、かなりの金額になります。
オマケに、仕事やレジャーでも「時間を金で買う」ような選択をするしかなく、余分な出費は想像以上。
現役時代、例え年収1千万円以上だったとしても、税金と社会保障関連費で4割以上は持って行かれていたイメージです。
これに上述の必要な出費を考慮すると、純粋な可処分所得は年収の4割以下ではないでしょうか。
私の場合も、リタイアしてから特別、緊縮生活をしているつもりはないのですが、基本的な生活費は夫婦で年間300万円程度(旅行関係は別枠)。
さらに、家電を選ぶ際は時間の余裕があるため、コスパをじっくり見極め、無駄に高額な物を買わなくなったし、信頼性のある量販店のネット販売などを使って最大限にポイントを稼げます。
比較的近くにある大型アウトレットモールをまめに訪れ、気に入った海外有名ブランド品をデパートの半額で入手したことも。
旅行はホテル代の安い平日中心に日程を組めるため、費用が節約できる上、観光スポットも人が比較的少ないのでゆったり楽しめます。
どうですか。
リタイア生活では、生活の質は上がっているにも関わらず、経費は下がるという珍現象が起きるのです。
金銭的、物質的な面だけではなく、精神的にも極楽。
毎日、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車に揺られる苦痛からは完全に解放され、雨の日は外出せず、自宅でノンビリした時間を過ごすのも自由。
まあ、たまにアルバイト的に働くのもいいですが、元のサラリーマン生活には戻りたくないですね。
50歳で脱サラ、アーリーリタイアに踏み切ったオヤジ。 「陸マイラー」活動で貯めたマイルを使い夫婦で海外旅行を楽しみ、日本の絶景や温泉、グルメを満喫。 通勤地獄、ノルマ、煩わしい上下関係のない楽園へようこそ!
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