2017年9月26日火曜日

銀行やメディアに煽られ下手な投資をするな! 堅実なサラリーマンは「老後破産」や「下流老人」の心配なし

 多額の退職金が振り込まれてきた場合はもちろんですが、口座にまとまった現金があると、銀行は必ず投資信託の購入を勧めてきます。

 私も銀行の窓口に行くたびに勧誘の言葉を聞きますし、昨年、新規に取引を始めた地方銀行からは勧誘電話が結構、しつこかったですね。

 まあ、こちらが「投資はネット証券でやっている」「投資信託をこの銀行で買うつもりはない」と何度か繰り返すと、そのうち相手は諦めますが‥。(笑)




 良心的な専門家が注意している通り、銀行が勧めてくる投資信託は、本当に手数料が高く、客ではなく銀行が儲かる商品ばかり。

 この数年間、私の実体験として、こうした銀行のやり口は鉄板モノ。

 客にどんな商品を勧めるのかは、スタッフの意思に関係なく、全社的にマニュアルで決まっているのでしょうね。


 サラリーマンの皆さんは、退職後に少なからぬ退職金を手にすることでしょうが、それは長いリタイア生活を物心ともに支えてくれる大切なお金。

 くれぐれも、安易に投資資金として株やFXにつぎ込んだりしないように。

 
 ましてや、専門的な金融知識も無い銀行の窓口スタッフに勧められるままに、高い手数料の投資信託などに手を出すのは言語道断です。


 金融機関やメディアは「老後破産」とか「下流老人」などと老後への不安を煽り、分けも分からないまま素人を投資に誘導しようとしていますが、こんな手に乗ってはいけません。

 給与の大小で額は様々ですが、サラリーマンとして定年まで働けば、なんとか生きていけるだけの年金はもらえます。

 勤続25年~30年でアリリタしたとしても、60歳まで国民年金をかけ続ければ、それになりの金額になるはず。


 投資経験のない素人が退職後にいきなり株やFXに走っても、はっきり言って高確率で銀行や証券会社のカモになるだけであり、虎の子のリタイア資金を失ってしまっては元も子もありません。


 株もFXも「ゼロサムゲーム」の世界。

 儲けた人がいれば、必ず、その分、損した人がいるのです。


 投資経験が豊かで、退職後も厳正なリスク管理を行いながら投資活動を続けていける方は別ですが、私を含め、大部分のリタイア生活者が簡単に利益を上げるのは困難。


 特に「アベノミクス相場で儲かった」という景気の良い話がメディアを騒がせた記憶が未だに鮮明なだけに、相場の転換期にある現在、一層、危険な香りに満ちています。


 リタイア資金を投資に回すとしても、あくまで少額にするのが適切。

 もし、多額の資金を株に投資し、その後にリーマンショック級の下げ相場に引っかかり、数百万円、場合によっては数千万円の含み損が出たとき、正常な精神状態を保てるかどうか、考えてみて下さい。


 万一、そうなれば、アリリタ生活を楽しむどころではありません。

 「不安解消のために始めた投資」が原因で、人生最大の危機に立たされる可能性が生じます。


 将来の超円安やインフレに備え、コツコツと米ドルなどの外貨預金を増やすのは「アリ」だと思いますが、焦りは禁物。

 自分でスキームが完全に理解できない商品を買うのは最悪の行為ですよ。

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