2017年9月6日水曜日

インドネシア・バリ島で日本人老夫婦が殺害か、海外リタイア生活に潜むリスク

 インドネシア・バリで遺体、日本人夫婦か 事件の可能性 
 2017/9/5 1:27

 【ジャカルタ=共同】インドネシア・バリ島の警察によると、同島南部ジンバランで4日、住宅から出火し、2階から日本人とみられる夫婦が遺体で見つかった。室内に引きずられたとみられる血痕が見つかり、警察は事件の可能性もあるとみて使用人や友人らから事情を聴いている。
 警察によると、夫婦はいずれも76歳。バリ島デンパサールの日本総領事館は日本人の死亡情報について「まだ確認していない」としている。
 警察によると、夫婦は2階寝室で倒れ、遺体のそばで積み上げられた木材が燃えていた。
(ここまで引用、日経新聞)



 バリ島の日本人夫婦の死亡事件は、状況から見て殺人事件のようですね。

 あくまで推測ですが、金持ちの日本人と思われて、狙われたのではないでしょうか。


 新興国では「よくある話」と言えば、そうですね。


 私は知りませんでしたが、テレビのモーニングショーによると、バリはかなり多くの日本人が定年退職後などにロングステイする人気の海外移住地で、「日本人村」と呼ばれている地区もあるとか。


 バリ島好きの知人によると、インドネシアの代表的なB級グルメであるナシゴレンなどの現地料理の価格は100円前後で、食費はかなり割安に抑えることが可能。

 もしも和食の味が恋しくなった場合、日本料理店も結構、あるそうです。


 前出のモーニングショーによると、住居費も安く、1カ月10万円程度あれば十分に暮らしていけます。

 現地の預金金利が高いため、日本円を現地通貨に換えて銀行に預金すれば、高金利の運用が可能。

 殺された夫婦は首都ジャカルタに20年ほど住んだ後、バリに移りました。


 私も海外で何度か暮らしたことがありますが、現地の事情に精通していても、新興国の治安は日本とは比べものになりません。

 この夫婦の場合も、ガードマンを雇うなど安全対策にもっと気を遣っていれば、事件に巻き込まれることはなかったかもしれませんが、「自分たちは現地のことを誰よりもよく知っている」という過信があったのか、それとも目に見えない安全問題にカネを使う余裕がなかったのか?

 真相は不明ですが‥。


 結局、いくら物価水準が低くて生活費が少なく済むといっても、治安面を考えれば、それ相応のカネは必要と言えます。

 バリの治安は悪くはないのでしょうが、どこの国でも必ず悪いヤツはいるもので、「金持ち外国人」は恒常的な犯罪のターゲットであるのは間違いありません。

 仮に、この夫婦が安全対策を疎かにしていたとしたら、今回のような悲劇も決して「想定外」ではなかったのではないでしょうか。

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